高齢者の免許証自主返納大作戦!

NEWS! 認知症の男性が交通死傷事故(H23.12.16)

京都新聞の取材ノートに掲載された記事です。

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 京都市北区で2月に起きた車など7台が絡む多重衝突事故で、
京都府警は認知症の男性運転者に加え、車に同乗していた2人の
書類送検に踏み切った。

同乗者の立件は全国でも例がなく介護家族たちに与えた衝撃は大きい。
高齢ドライバーが増え続ける今、認知症患者の重大事故を防ぐためにも
運転免許制度や交通の足となる移動支援を考える必要がある。

 事故は日曜の正午、金閣寺近くの北大路通で発生した。
府警によると、乗用車を運転していた男性(61)が意識を失って
信号待ちの車列に追突。6台が玉突きになり、バイクの男子大学生が
2カ月後に死亡、12人が軽傷を負った。

 男性は2008年ごろにアルツハイマーと診断され、医師から運転を
やめるよう忠告を受けていた。車に同乗していた男性の兄夫婦も診察に
立ち会っていたといい、府警は9月、男性を自動車運転過失致死傷の
疑いで、夫婦は運転を止める注意義務を怠ったとして重過失致死傷の
疑いで、それぞれ書類送検した。

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同乗者も書類送検される、というのは、この記事で初めて聞きましたが、
認知症と診断を受けた高齢者のみならず、今全国に、認知症が始まって
いるが、もしくは、認知症の疑いはあるが、まだ診断を受けられてない
高齢者はたくさんおられると思います。ということはつまり、

潜在的な認知症ドライバー及び、認知機能が衰えてきているが、
医療機関を受診できていないドライバーは、きっと大勢存在する、
ってことですよ。

なのに、現在、高齢者の認知症による免許証返納は、
<自主的な申告>をただ、待っている、だけなのです。

うちも、80歳を超えていますが、本人がまったく拒絶しているために
認知症のテストを受けたことは、これまで一度もありません。

けれど、寄る年波には勝てず、あきらかに、物忘れの兆候、
注意力散漫な様子も、ありありで、これで運転しているのだと思うと
心配でならず、免許証を自主的に返納させようと話しをするものの、
まったく聞く耳をもちません。

これまで、考えうる、あらゆる公的機関、警察や、福祉事務所、
交通安全協会、認知機能テストを受ける教習所、で相談しましたが、
いずれも<本人の自覚を待つしかありません。>というのが、どこでも
お決まりの回答でした。

でもそれを待っているあいだに、もしも、このような事故が起きて
しまったら。。

そう思うと、家を出てから、帰宅するまで、大袈裟でなく、電話が
鳴るたびに、ドキッ!!としています。
同じような悩みを抱えておられるご家族はきっと、大勢いらっしゃる
と思います。

本人だけでなく、事故によって被害を与えてしまった方の、人生や命は
いったん事故が起きてしまったら、どうやっても償いようがありません。

免許証の返納を、自己申告に任せる、とか、家族が説得するしかない、
としていては、介護家族にとっても大きな心理的な負担を負うことに
なり、このような交通事故はこれからも、きっと起こるに違いない、
と思います。

1日も早く、地域の交番のおまわりさんが、70歳以上の高齢者宅を
訪問して高齢者の事故の実態を訴える、とか、免許証更新のための
70歳以上に課している認知機能検査の要件をより厳しいものにする
とか、医師の同意書を求めるとか。。

なにかしら、今よりもっと積極的な免許証返納促進のための活動が
なされる必要があると、思います。

数ヶ月おきに、この説得を試みていますが、そのたびに、
<親をバカにしおって!!>と大喧嘩、あげくのはては、
<そんなことを言うなら、よけいに乗ってやる!!>と言い放ち、
ほとほと、困りきっています。

バカにしているから、ではなくて、心配しているからこそ、免許証を
返納してほしいと思っている、のだと、家族以外のおまわりさんからも
じっくり話してもらえたらと。。。この件では、疲れきっているので、
心底そう願っています。

同じような悩みを抱えておられるみなさん、ありませんか?

NEWS! 運転経歴証明書が変わる!!(2011.11.10)

おじいちゃん、卒業おめでとう!

今日、警察庁から発表になったのですが、運転経歴証明書が、
免許証と同等の身分証明書としての役目を果たすようになる
とか。新しい運転経歴証明書の交付は来年の4月からだそう
です。

交付申請も、免許証返納後5年以内とし、有効な期限も無期限
で、再交付、住所変更などにも対応するそうです。

昨年の免許証の自主返納は、65605人で、そのうち、経歴証明書
の交付は、25771人、大半が65才以上の高齢者だそうです。

いいですね~!このニュース、もっともっとテレビなどで
取り上げて欲しいですね!!

おじいちゃん、免許、もう、そろそろよろしおすやろ?

運転はもう卒業!

 ここ数ヶ月、うちの家族を悩まし続けている頭の痛い問題が、
<高齢者の免許証自主返納>の件、

ひとことで言うならば、

おじいちゃん、
心配やから、運転、もうそろそろ、
よろしいやおへんか?

ということでして。。。なんとか、おじいちゃんに免許証を自主
返納してもらえないかと考えています。

というのは、今年に入ってからヒヤッツ!!とすることが
数回あって、どうも、心配なんですね。

もちろん、年齢ではいちがいに区切れないものでもあり、
またお仕事の関係、住んでいるところによっては、どうしても
車の運転ができなければ暮せないetc…ひとそれぞれ
いちがいに、<こうなら、返すべき!>とは、誰も言えないと
思いますが、

なにしろ、うちのように<ヒヤッ!!>とすることが続くと、
家族としては、心配が尽きませんで。。。

あちこち相談してみたものの、答えは。。。

地元の警察署、交通安全協会さん、
交通相談窓口、免許試験場、高齢福祉課、思いつく限りの
ところで、相談してみましたが、返ってくる答えは、だいたい
こんな感じ。。。

  『本人の自覚の問題やから。。』

       自覚って。。。本人さんの判断能力や集中力の衰えを
       感じるから家族は心配してるのであって、自覚を待ってて
       あとの祭りってことになったら、どうしますん?

  『人間の誇り、プライドに関わることやから難しいです。』

       プライドが大事、言う気持ちもわからんでもないけど
       そういうてて、ひとさまに怪我でもさせてしもたら、
       どないします?
    
  『それは、家族の問題でしょう?』

       家族で、解決がつかへんから、こうして相談さして
       もろてまして。。
 
  『認知症の診断書でもあれば別ですが。。』

       認知症の診断書がなくても、家族がふだん見ていて、
       とっさの判断や集中力に、かつてのような信頼が
       おけへん状態やから、危ないなぁと思うて。。。
    
  『取り上げて、隠してみたらどうです?』

       <免許証>と口にするだけで、<親をバカにしとる!>
       と怒鳴りまくり、そんな、隠したりした日には、あんた
       はん、どないなることやらもう。。

  『事故起こさはったん?』

       事故起こしてからでは、そら、遅おっしゃろ?!

高齢者による交通事故は、近年、増加しています。家族としては、
本人が車やバイクで外出しているあいだ、ずっと心配は絶えません。

自主返納を促す効果的な方法は?

なんとか、免許証を自主的に返納してもらって、家族が安心できる
ように、なにかこう、自主返納を促す効果的な方法は、ないかと、
このところ、考え続えているのですが。。。

ちなみに、他府県では、こんな優待制度があるそうです。

  ★タクシーチケット
  ★百貨店の通信販売の割引き
  ★美術館などの入場料の割引き
  ★旅行のツアー料金の割引き etc…

ただ、残念なことに、私の住んでいる街では、このような優待制度は、
設けられていないとのことで、だとしたら、考えられるのは。。

  ★お町内の回覧版に、大きく、高齢者による交通事故の
   情報を載せる

  ★地域ごとにある交番のお巡りさんが、高齢者宅を巡回して
   運転に不安はないかの相談週間だと言って、話をする。

  ★テレビで、CMのように、高齢者の交通事故の現状と
   免許証の自主返納を促すメッセージを繰り返し流す。

  ★高齢者の免許証更新の実地試験の際の、安全運転の基準を
   厳しいめにする。etc…

等、思いついて挙げてみたのですが、現在、そういう啓発活動が
実施されている、というお話はまだききません。なので、

<自主返納を決意させる>とっておきの策は?

 おじいちゃん(おばあちゃんでもいいのですが)は、こういう
 ふうに免許証返納に同意してくれた、というご<成功例>があれば
 同じような悩みを抱えている家族にとっては、とてもありがたい
 アドバイスになりますので、ぜひ、ご意見いただけたら
 参考にさせてもらいたいと、思います。よろしくお願いします!

おじいちゃん、心配! 運転、やめて! 免許証、返すか! 生涯ドライバー卒業、おめでとう!生涯ドライバー無事卒業!