<救急医療情報キット>を作るときの注意点
<救急医療情報キット>を作っておくことで、みなさんが
安心して暮らすことができる、とこれまで書いてきました。
その<もしも>のときに力を発揮する、<救急医療情報キット>
ですが、ぜひとも、作成するとき、保管しているあいだにも、
気をつけてほしいことがあります。
こうしとかんと、救急医療情報キットが生かせへん!
そんな注意点をいくつか挙げてみたいと思います。
お薬、これみんな、ちゃんと飲んだはりますの?

高齢者は、お医者さんからかなりたくさんのお薬を処方
されていることがあります。種類も、一度に服用する数も
まちまちで、お薬の管理は結構、大変なことがあります。
さらに、救急医療情報キットの容器には、薬剤情報提供書も
入れるわけですが、お医者さんで処方されているお薬を必ずしも
すべて指示されたとおりにきちんと飲んでおられるとも限らない
ことがあります。
なので、お薬に関する情報については、必ず本人に実際の服用
状況を確認しながら記入することも、大切なことです。
たとえば、血液の流れを良くするための薬を飲んでいる場合は
できない検査や処置などもあるようなので、特に、注意が必要
です。
あれから、なんか変わったこと、ありませんか?
<救急医療情報キット>に保管する情報は、いつも最新のもの
になるように、ふだんから定期的に内容をチェックし、体調に
変化があったり、薬が変わったりしたときには、直ちにキットの
なかの薬や薬剤情報などを入れ替えるようにしてください。
※救急医療情報シートは、ダウンロードのページから
すぐに新しいものを印刷できますので、何度でも
新しい情報に書き換えることができます。
あくまでも参考です!
たとえあらかじめ<救急医療情報キット>を用意していたと
しても、<もしも>のときの救急隊員の活動がすべてその情報に
基づいて沿ったかたちで行われるとは限りません。あくまでも、
現場で救急隊員が判断することになります。
そのことに同意した上で、救急医療情報シートの末尾にある
署名捺印を行ってください。
シールも、容器も、目につきやすい場所へ!
冷蔵庫は、たいていどこの家にも台所にあるため、
冷蔵庫のドアと玄関に、救急医療情報の存在を示すシールを
貼っておけば、救急隊員にも迅速に発見されると思いますが、
容器も、できるだけ、目につきやすい場所に保管しましょう。
ご家族などへのお知らせも!
<救急医療情報キット>は作成したら終わり!ではなく
つねに、最新の状態にしておくことがとても大切です。
実家に立ち寄られたご家族や自宅へ訪問される、介護スタッフ
の皆さんなど、高齢者のまわりにおられるみなさんに、キットの
存在を知ってもらうことで、みんなで気をつけてもらうために
役立つ文書を作りました。
キット作成を支援されるときに、心に留めておいてください。
####